2019/06/13
樹木希林さんの他界がいい感じで尾を引いています。
懐古できる動画がたくさんアップされたり
映画がフューチャーされていますものね。
観たいと思いながら
すっかり忘れていた映画「あん」。
観ました。
元ハンセン病患者(樹木希林さん演じる)が
尊厳を失わず生きようとする姿を丁寧に紡ぐ人間ドラマです。
時代の流れの中で抗えない力に
深い傷を負わされた人がたくさん居ること
忘れがちな自分がいます。
大きな勢力が
弱い立場の人を
より一層不自由にしていく。
こういうことは時代が進んでも
形を変えて無くならないのだという
理不尽さも感じます。
そして、
どうしようもなく
遣る瀬ない経験を持つ人の方が
いろんな声が聞こえてきて、ふところ深く
本当の意味で「聴く」ことができるのだ
ということ、今更だけど感じた作品でした。
夜中に思い立って
ネットでスグに観れるこの便利さも時代の流れ。
一方
健常者への高い利便性が不自由な方への
不便に繋がっているシステムがある現状を
知らない大多数の人が居るのもこの時代。
——
例えば
ナビは点字でも
実際使うATMマシンはタッチパネル。
視覚障碍者は利用できない。(涙)