カウンセラーの気づき一雫(ひとしずく)

性的違和感への偏見…LGBT理解で感じること

time 2016/01/23

性的違和感への偏見…LGBT理解で感じること

こんなこと言うとどう思われるだろう?
…ということより
これは発信せねば!
…という思いを強く持った女性の講演会とワークショップが開かれました。

私自身がこの企画に関わり昨年夏頃より
準備を進めてきました。
16日は社会学者の上野千鶴子さん
23日は元大阪府議会議員の尾辻かな子さん
をお招きしました。

上野さんについては新聞コラムや書籍で周知されているので私も存知上げていましたが尾辻さんのことはよく知りませんでした。

尾辻さんはご自身が同性愛者であることをカミングアウトされLGBTへの理解を求めながら議員活動を行っていた方です。

LGBT?

最近マスコミなどでもよく聞くので何となく知っているけど、本当のところはよくわからないなぁ…という方も多いのではないかと思います。私自身もそうでした。

「LGBTとは
L=レズビアン、G=ゲイ、B=バイセクシュアル、T=トランスジェンダー。順番に、女性同性愛者、男性同性愛者、両性愛者、生まれたときに法律的/社会的に割り当てられた性別とは異なる性別を生きる人のこと(NHKハートネットより)」と説明されています。講演を聴いた後、私がこの説明文に加えたいのは、「自分の性に違和感を持ちながら、自分らしさを発揮できず苦しむことの多い方、そしてそれをもちながらも自由に豊かに生きたいと望む方」です。

実名を明かしカミングアウトした彼女は自分の性を表現することによる周囲の反応に不安を覚え、思春期を過ごし大人になりました。今後、同じような状態に陥り辛い思いをする人が居なくなるように…と理解を求める活動に取り組んでおられます。
尾辻さん
私自身、この問題については何となく理解してるつもりではいたけれど、本当に分かっていなかったことが分かった感じです。そして、あやふやな知識や無知によって大きな偏見が生まれ、その流れに呑み込まれ傷つく人がたくさん居るということを実感しました。
昨年は“LGBTバブル”と言われるほど、そこここで聞かれるようになった性的違和を持つ方の総称LGBTですが、理解できている人はまだまだ少ないと思います。「自分には関係ないこと」と無関心でいることで知らず知らずの内に生まれる偏見が社会をつくっていく。そんな感じも否定できないなぁと、この歳になり遅まきながら実感できました。

また、本来の自分を抑えて生きなければならない苦しさは、LGBTに限らず、今の日本で多くの方に重なることであり、ストレス社会と呼ばれる所以とも言えます。

自分を抑えることでのストレス
素直な表現への反応によって受けるストレス
どちらにもストレスは伴いますが、
どちらが自分の人生を拓く道になるかを考えて生きなければ…と再考させてくれる講演でした。

最後に私たちがとる姿勢として彼女から教わったことがあります。
それは、LGBT理解者として「LGBTに対してフレンドリーである」ということを周囲に示す態度の大切さです。その手段として下記があるとのこと。
・6色虹色グッズを身につける(ピンクリボンやオレンジリボンと同様)
・LGBTであるとカミングアウトされた時、まずは話してくれて「ありがとう」の思いを伝え温かく受け入れる

GAP (1)
法的整備はまだまだですが、まずは民間から…という思いになりました。すでにIBMはLGBT傾向にある社員に対し先駆的な役割を果しています。またファッションブランド Gapも、「LGBTの人たちがより自分らしく、前向きに暮らしていくことの出来る社会をみんなで応援し、サポートしよう」という目的のもと行われる「東京レインボーウィーク 2014**」の支援を発表しました。

尾辻かな子さんが代表理事を務める
>>>LGBT政策情報センターのHP

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