紫にまつわるお話

紫・・・という音の響きだけでも何か神秘的な不思議な感覚が湧いてきませんか?
「動」を表す‘赤’と「静」を表す‘青’という相反する性質が混ざり合ったこの色は心理的にも複雑でミステリアスな意味を持っています

心と身体に 良い?
ここ最近「紫が気になってるかも?」と感じている方。体調を崩していたり、重いストレスに悩んでいて心が不安定な状態ではありませんか?紫は医学的にも心身が不調の時に回復させる効果を持っていると言われています。可視光線の最端に位置する紫の波長は細胞内の光回復酵素を刺激してDNAの損傷を修復することが知られています。現代社会では西洋医学が発達し、不調に対する処置は薬が主となっていますが、古代から紫色に病を癒す力があったことは知られていたようです。また、テレビなどで時代劇に出てくる病に伏せったお殿様が紫色のはち巻きをしているのはみなさんもよくご存じですね。

子供と紫
色彩研究家によると紫を強く求める子供は「沈滞した憂うつな気分や体験を持つ不幸な子供」「家庭、友人関係に問題のある不幸な子供に多い」と言われています。これについては、少しショッキングな表出ではありますが、救いとしては、回復する兆候が見られ、本人自体に立ち直ろうとする気持が潜在的に現れている時に使われると考えられています。絵画療法では、子供が精神的な病から回復する過程では黒やグレーの無彩色から始まり紫が表れ、青、緑、黄、橙、赤という可視光の順に表れることが多いそうです。

感性アップ
カンや霊感、芸術的感性など説明のつかない能力やインスピレーションを高める力があります。カンが冴えないと感じる時、紫色を見つめるよう心がけましょう。

誠実さの表現には不適
「実体を明らかにしない」というミステリアスで神秘的なイメージを与える色です。クリーンで誠実なイメージをアピールしたい時は控えた方が良い色です。

お見舞いに
病気のお見舞いにお花を持っていく時、「回復の色」である紫色の花を使うと良いでしょう。あまり濃い色は避け、藤色やラベンダーなど優しい色を選びましょう。

品格を育てたい
紫は「上品さ」を感じさせる色です。気品のある人は、より上品に優美に見せてくれます。ただ、この色に相当する品格に自信のない方は、逆効果で「品の無さ」が出てしまう場合が危惧されます。そんな場合は下着やパジャマなどの表だって人に見えないところに取り入れることをお薦めします。

※「紫」は「赤」同様刺激の強い色でもありますので、気持が拒否しているときには無理に取り入れると 苦痛を伴う場合がありますのでご注意下さい。