白について

白い空間
白は一般的に知られている「清潔、潔癖」などのプラスの意味の他、全ての色を反射してしまうことからも「拒絶」という意味合いを含んでいます。例えば、上下白でコーディネートされた服を着た人ってチョッと近寄りがたくないですか?また真っ白のクロスで囲まれた部屋…清潔感はあるけど、長時間は居られない居心地の悪さを感じます。体験マーケティングで知られる藤村正宏さんの著書に「白の内装でステンレスの厨房が見える飲食店」の話が取り上げられていました。一見「ステキ」と思わせるこの内装のお店は、味は良かったとのことですが閉店してしまったそうです。内装に白をたくさん使うと「無味乾燥なイメージ」となってしまうのです。家の内装も同じ、「リフォームしようかなぁ」とお考え中の方、白を基調にしたいのならアイボリーホワイトなど色味を帯びた白を使ったり、エンボス加工のあるクロスで変化を楽しみましょう。

白と健康
骨粗鬆症に日光浴が良いことは知られていますが、特定の病気にかかっていない人にも太陽の光を浴びるということは精神的にも肉体的にもとても大切なことなのです。例えば、北極に住むイヌイット族は、半年も続く長い夜の為に女性はその期間月経が止まり、男性は性欲がなくなるという状態になります。私たちの生活の中でこんな極端なことはありませんが、日本でも日照時間が少なくなる11月頃からは気持ちが沈んだり鬱におちいる人が多くなる傾向があるという報告がされています。「最近なんだか気持が沈みがちな人」「元気が出ない人」は朝日を浴びたり、意識して太陽の光を浴びるようにしてください。きっと何かちがってくるはずです。アレ?、白の話なのに「光」の話に脱線した?いえいえそうではありません。光を取り入れるのに一番効果的なのが白なのです。体調を崩している人は特に直接肌に触れる下着を白いものにしてくださいね。

ファッション
他の色と組み合わせる場合と違い、白一色のコーディネートの場合、先にも書いたようにチョッと近寄りがたい雰囲気を出してしまうのです。では、その効果を逆に使うとどうなるでしょう。女性が白のパンツスーツでキメた姿を想像してみてください。どうですか?思い浮かばなければ、女優のかたせ梨乃さんを思い出してください。彼女はよく真っ白のパンツスーツを着ています。「迫力」って言葉がピッタリだと思いませんか?この効果は彼女だけではありません。何かココ一番というとき、「自分を強く、大きく見せる」のに効果的です。ただ、この演出は精神状態が沈んでいる場合は適当ではありません。「今の自信をもっとアピールしたい」という思いの時に効果を発揮します。。そしてこの時の白は、混じりっけのない雪のような「白」です。