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子育ての中で子どもに教えたい、伝えたい、ことはいろいろあります。
母親として、
父親として、
それぞれ役割分担することでうまく伝わることがたくさんあります。

中でも「ここは曲げられない」「親として譲れない」…というような、親の意志をしっかり伝えなければならない時、父親の出番が来ることがあります。
特に思春期などはそうでしょう。
そのような時、シングルママの子育てに難しさを感じる人は多いと思います。

そこで心理学者・(故)河合隼雄氏の示す”父性原理・母性原理”を踏まえ子育てにおける父親スイッチの入れ時をお伝えします。

母性と父性の役割について

母性というのは、子どもを産み育てる中で子どもがどういう状態であっても包み込む思いで我が子と接します。その包み込む力が子どもの安心、くつろぎを保障するのと同時に、子どもの自立を阻むというアンビバレント(相反する様子)な側面も持っています。

例えば、
「もう〇才なんだから、何でも自分でやりなさい」と言いながら、小学校高学年になる子どもに「ハンカチ持った?宿題は?」とかまってしまう。また、成人した子どもに「もう大人なんだから自分の自活しなさい」といいながら資金援助するなど、言葉とは裏腹な行為をしてしまう。それをされることで子どもの心には「まだまだ助けてもらえる。」という感覚が芽生えるのです。言葉で発せられたものより、その裏にある真のメッセージが子どもの無意識に入り込み、知らず知らずの内に母親に呑み込まれる(まとわりつかれる)感覚と、まだ甘えられる依存心が同居するという何とも違和感のある状態を作り出します。

それに対し父性は、社会の中で”個”を作り上げる為に「ダメなことはダメ」とハッキリと示すことで、自立を促す厳しさを含みます。
とても簡単に解説しましたが、上記の母性と父性がバランスよく家庭に存在することで子どもが自己確立しやすい環境が作られます。

普段の細かいことは母性主体のモードで、時には厳しく、時にはやんわりと、子どもの様子をみながら繰り返し伝えていくという姿勢が通常だと思います。
しかし特に思春期以降、「社会の中でどう在るか?」という視点も含めて、親が「これは譲れない、曲げられない」という主張をしっかりと伝えるべき時があります。このような時、母性モードで子どもの様子を伺いながら、やんわりと…というわけにはいかないこともあります。そこで、子どもの将来を想いつつ、親の生き様とも言える信条を伝える時、父性モードが必要です。

シングルマザーの子育て

父性は父親だけが担わなければならないということはありません。
父親が母性的に、母親が父性的に、接している家庭もあります。

父性原理でいう父親モードというのは、曖昧さを許さない「切断」とも言えるハッキリとした態度のことです。つまり、親子の馴れ合い的「なぁなぁ」の感覚ではなく、どんな反発があっても、壁のごとく強い態度をくずさない姿勢がそれにあたります。
日常レベルの些細なことでは、そんな態度で目くじらを立てる必要はありませんが、ここぞという時は、口調、顔つきなどを変えて伝えることで、子どもはいつもと違う親に何かを感じます。

「何か」…というのは、つまり「本気度合い」です。
いつもギャンギャンと口うるさくしていると、いつが本気なのか…わからなくなるともいえます。
こんなふうに人生における譲れない姿勢を伝えるには、母親自身に信条(堅く信じ守っていること)がなくてはできません。気分によって主張を変えていては、「本気さ」は伝わらないということです。

子どもは、邪魔(親が必要以上に手をださない)しなければ、ある程度自然に成長を遂げます。しかし、思春期前あたりから「自分はこれからどうしていけばいいのか?」…と人生に不確かさを感じかけたとき、父性(理想のモデル)の存在を求めます。
シングルママとしての子育てに限らず、親が子どもの成長を考える時、手元で育むことだけに気を取られず、社会での問題解決能力を育てていくために将来を見据えた時 “父親スイッチ”をONにすることを意識する必要があります。

母性の抱え込む…かばう愛ばかりではなく、
父性の厳しさで子どもを破壊するでもない……親自身が自分をしっかり持ち、心の目で子どもをしっかりみていることで、父親スイッチをON!にするタイミングがつかめます。

親自身が「自分は何をしたいのか?何をしている時が充実しているのか?」…など人生への姿勢を意識していることで、親の信条は自然と子どもに伝わります。このような意識で子育てすることにより親の人生も成長が続くといえるでしょう。


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