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親として「これはいけないな」と子どもへの言動にダメだしをしている人は少なくないと思います。自分(親)の庇護のもとでしか生き延びられない存在(我が子)に対する言動の重さを、私たち親はどれだけ深く受け止めているのでしょう?

親子という関係でなければ与えることのない態度、現状に抵抗できない子どもに対する親の言動は、親が想像している以上に大きく影響を与えています。
大人になっても、自分で自身を認められず、チャレンジする勇気をもてない傾向が強くなる原因が下記にあります。

1: 「怒る」と「叱る」の混乱
2: 無意識の人格否定
3: お前がいるから離婚しなかった
4: 子どもに頼りすぎている
5: それではダメ!お母さんがやってあげる・・・という過干渉
6:まとめ

1:「怒る」と「叱る」の混乱

「何回言わせるの!」
「どうしてわからないの!」
・・・というキツイ口調。
やってしまいがちです。

しかし、子どもは「はい、5回言ってもらえればわかります」とか「これこれしかじかの理由でわかりません」などと答えるはずもありません。

この投げかけに子どもはどんなメッセージを受け取っているのでしょうか?
「つべこべ言わずに私の思い通りにやりなさい!」
「きちんとできないあなたはダメな人間!」・・・など、圧倒的に責められているという気分が押し寄せます。今後どうすればいいのか…という気づきや学びにはつながっていません。

そして、この言動には親の気分(苛立ち、焦り)が乗っかり、ストレスを解消させるかのような大声となっていることはないでしょうか?
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2:無意識な人格否定

「抜けてるんだから」
「のろまなんだから」
「ドンくさいことばっかりして」

親にしてみればささいな言葉なのかもしれません。
大きな意味など含んでないのでしょう。
叱咤激励のつもりかもしれません。

しかし、この言葉を日常的に浴びせられる子どもはどんな影響を受けているのでしょう?
子どもにとって(特に幼児期、児童期)は、親は絶対的な存在です。親が思う以上にかけがえのない存在として私たち親は君臨しているのです。

「あなたは抜けている・・・」というラベルを貼ってしまう表現。
本当にそうなのですか?
ちょっとできなかっただけではないのですか?

次回それができるようになったとき、思いっきりその子を褒めてあげていますか?できるのが当たり前…とできたことに関心を示さず、また別のできなかったことを探してはいないでしょうか?
このことが子どもに与えるメッセージは「完璧であれ!」です。
人が「完璧である」ことは不可能なことです。ありえないことを一生懸命追い求め、頑張り続ける人格が出来上がります。
いくら一生懸命努力しても「よく頑張った」という満足感が得られず、いつも焦りや不安がつきまとい、心穏やかでない日々が待っています。一生懸命頑張り、努力することが子ども時代の自分を守る(生き延びる)術として身についた人は、大人になってもそのクセは治りにくいのです。周囲の人がやり過ぎと思うほどに頑張ってしまいます。十分できているのに「まだまだ」と努力を続けヘトヘトになるのです。
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3:お前がいるから離婚しなかった

子どものことを思って離婚を避けてきた。
そういう事実もあったでしょう。
しかし、そういう選択をしたのは親自身であり、子どもに責任はありません。

「お前がいたから離婚ができなかった」
このセリフが子どもに与えるメッセージは、「存在するな!」です。

この言葉が刻まれた子どもは 何か起こったとき 自分の存在を責め、すぐに身を引いてしまいます。
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4:頼りすぎる

「あなただけが頼りよ」
もともと親の期待に応えたい子どもは、もちろんそれに応じるべく頑張ります。年端もいかない子どもに対するこの言葉は、想像以上に子どもを大人びることへと急かせます。年齢以上に背伸びし、強くあろうとします。のびのびとした子どもの部分をありのまま表現できなくなります。
このセリフが与えるメッセージは「子どもらしく在るな!」です。
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5:それではダメ!お母さんがやってあげる

子どもがおぼつかない手で工作の宿題をしています。子どもですから必ずしも上手にはできないこともあるでしょう。そのような時「それではダメよ」と親が乗り出し代わりに完成させてしまう。よくある光景かもしれません。ほほえましいと感じる人さえいるかもしれません。また親は一生懸命に親の役割を果しているつもりになっているかもしれません。しかし、この言動にはやり遂げる力を萎えさせ「何をやってもダメな自分」を感じさせることがあります。そうしてチャレンジへの気持ちが高まらない状態を作ります。
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まとめ

これらのことを考えていたら 子どもと接することが怖くなる、、、、なんて感想を持たれる方もいるかもしれません。そして、あなた自身が親から言われたことを思い出し重なる状態を感じているかもしれません。

子どもに与える親側の影響。
親から与えられた子ども側の影響。
振り返るきっかけにして頂ければと思います。

「アレをいってはいけない。コレをいってはいけない。」、、、と過敏に反応すると子育ては楽しいものにはなりません。対応の良しあしは子どもの気質やその時の状態によって違い、一概に白黒つけることはできません。そんな時に意識したいのが「この対応が子どもに何を感じさせるか?」ということです。それが“ 恐怖 ” や “ 不安 ”で、子どもの今後に影を落とすものであれば、するべきではないと判断できます。できれば「元々もってうまれた子どもの力を信じて、良さを見つけ引き出していこう」と意識できれば対応は少しずつでも変化するのではないでしょうか。そうして、心の中でつかんでいる(コントロール)子どもの手をそっと放せると、親自身も自分に優しくなれるものです。

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