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「なんで人とつながらなアカンの」
「気ぃ遣うし、しんどいやん。一人の方がラクでええわ」

カウンセリングをする中でこんなふうにおっしゃる方はいません。
しかし、声にならない声として聞こえてくることがあります。

誰かと一緒に居るというのは、一人で居るより確かに気を遣うし、面倒だなぁ…と私自身そう思うことがあります。一方、そういう思いを抱えながらも「やっぱりつながりは大切だ」…と思えることをお伝えします。

ジョハリの窓

周囲との関わりを振り返るのにとても分かりやすいモデルなので、コレを使ってお伝えします。下の図は、サンフランシスコ州立大学の心理学者ジョセフ・ルフト とハリー・インガムが考案した人の心を4つの窓に例えた「対人関係における気づきのグラフモデル」です。
ジョハリ1

■開放の窓
自分が知っていて、相手にも見せている部分のことです。オープンにしているので、誰かといても自由な気分で居られます。

■盲点の窓
自分はわかっていないけれど、他の人はわかっている部分です。あなたが無意識の内にしていることです。
例えば、
・姿勢
・気がつくと髪をさわっている
・表情
…などのような自分では気付かずにやっているけれど、他人には伝わっていることです。
盲点を教えてもらうことで“開放の窓”が広がります。そして、盲点を知ることは、自分では見えにくい価値観(思い込みに)への気づきにつながることも多いのです。

■秘密の窓
自分は知っているけれど、他人には隠している領域です。人と会うとドッと疲れるという人はこの領域が広いことが多いです。ここは接する相手によって違ってきます。信頼できる相手には、プライベートなことも話しやすいですが、付き合いの浅い相手にはそれが難しい場合もあります。包み隠さず何でも話すことが良いというのではなく、この領域を広げられる付き合いができるとより良い…と意識することで変化がみられるでしょう。
他人に伝えていなかったことを必要に応じてプライバシーの蔵から出してくる(自己開示)ことは、勇気の要ることもあるでしょう。相手との関係づくりの過程で、ほど良く開示できると温かい関係に近づくことができます。

■未知の窓
他人もあなたも気づいていない領域。あなたの可能性が秘められた領域ででもあります。
「盲点の窓」「秘密の窓」が開かれることであなたの可能性(未知の窓)も広がりを見せます。

人の心の中は、複雑でわかりにくいものです。何をどうすれば、より楽しく生きていけるのかがわかればどんなにイイだろうと思っている人は多いでしょう。
この4つの窓を見てみると、楽しくイキイキと生きて行けそうなのは“開放の窓”がほど良く開かれた状態の時だとわかります。この窓が大きく開かれていれば、お互い自由に振る舞える状態が長く持てるということになります。つまり素の自分を出しやすい状態と言えます。
この窓は固定されるものではなく、生きる姿勢を変えることで広げることが可能です。

“開放の窓”を広げるには

「開放の窓」を広げるために「盲点の窓」と「秘密の窓」を小さくするように努めましょう。

1.“盲点の窓”を小さくする
「盲点の窓」を小さくするためには、他人から観たあなたについての印象に耳を傾けることが大切です。「アナタはこういうところがあるよね」というように伝えられた時、プラスのこともマイナスのことも素直に受け止めることができると自分への理解が深まります。素直に受け止めようとする時、私たちはプラス評価については抵抗を覚えて「そんなことないわ」なんて謙遜の態度を示すことがあります。これを「そいういうふうに見てもらえる一面もあるんだぁ」と受けとめてみましょう。そして、自身を温かい眼差しで見ることを習慣にすることがポイントです

2.“秘密の窓”を小さくする

「秘密の窓」を小さくするためには、自己開示が大切です。
これは、過去の全てを打ち明けるという意味ではありません。
“今ここ”で「考えていること」「感じていること」その状態をその場にふさわしい形で伝えれば良いと考えてください。しかし、素直に自分を出せないこともあります。ただ、人間関係の中で居心地よく在るためには適度に自分をオープンにできることは重要です。ちょっとした弱点や興味あることを話してみることはお互いを知るきっかけになります。伝え合える関係をつくれるよう心がけましょう。人はデキる人、卒のない人、完璧そうに見える人より、少々ズッコケ気味の「欠点もあり」の人に人間味を感じ親近感が湧くというのも事実です。

「スキがなく仕事ができるように見えるけど、近寄りがたい人」に見られたいのか?「少々、おっちょこちょいだと思われても人間味があって親しみやすい人」にみられたいのか?

——-あなたはどちらですか?

案外デキル自分を演出して近寄りがたい自分が伝わっていることがあります。その結果が今の人間関係に反映されています。周囲にあなたがどんなふうに伝わっているのか…振り返って見ましょう。

心地よい居場所を広げていく

ジョハリ2
Kさんの場合
開放の窓 : Kさんがテニスが好きということ
盲点の窓 : 話し方がせっかち
秘密の窓 : 異性とは“緊張してし、話すのがとても苦手
未知の窓 : 絵がうまいというのはまだ知られて無くて、才能が発揮できていない状態

このような場合
“話し方がせっかち”なせいで内容が上手く伝わりにくかったり、周囲までせかされている気分になってしまう。このことを率直に伝えてもらうことでKさんのコミュニケーションに工夫することを考えます。
“異性と話すのが苦手”ということを身近な人に打ち明けておけば何らかの形で周囲の人が配慮してくれて少しでもよりよい状態でその場に居ることができます。
人は1人で変容するのは難しくいろんな人との関わりのなかで進化を遂げます。
難しい…という気持ちを小脇に抱えながらも
「心地良い居場所を広げていく」という視点をもつことで心に変化を起こしてみませんか?


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