縛られた手
大人になると“嫌味”や“皮肉”という形で相手の心に打撃を与える表現を使う人がいます。
とても嫌な気分になります。

そのような表現に対して
「嫌味を言われている」「あれは皮肉だ」…と、わかるなら、まだいいのですがハッキリわからないことがあります。違和感を覚え、後でその感覚に居心地の悪さを感じるような…。

それは「言っている」ことと「態度」が逆…つまり矛盾を含んだ表現をされた時です。

対等の間柄なら、それを感じてその人から離れることも可能かもしれません。しかし、上下関係があるなど二者間に強弱がある場合は違ってきます。

例えば
・「好きなようにしなさい」怒りながらと言う
・受験生に対して何をしても大して怒らない担任が、内申を厳しくつけている事を生徒にチラつかせる
・妻に「子育て全部を任せる」と言っている夫が、子どもの素行が悪くなると妻をなじる

力の強い者から弱い者に発せられる身動きを奪ってしまうような言動です。自由な選択・決定が阻まれ、頭が混乱し葛藤がおこります

このような矛盾のあるメッセージをダブルバインド(二重拘束)と言います。

これらの表現を繰り返し受けていると、受け手はどちらを信じてよいかわからず精神的に宙ぶらりんな状態に追いやられ、混乱に陥ります。そして、自己評価が極端に低くなったり、相手や自分の心さえも理解が難しくなったりします。

ネガティブなことであってもハッキリと言葉で伝えられれば、意識に届きます。そして、傷つくものの、対処の仕方を考えることができます。しかし、無意識(感覚)に届いたものは、人格を根っこから否定するようなことにもつながってしまうことがあります。

直に身体を縛られるわけではないけれど、逃げられないような拘束感に襲われ、精神的に動きが取れない状態にさせられる…なんとも苦しい状態です。

多くの人が知らない間にやり過ごしてきたかもしれません。
しかしそれらが回を重ね、気持ちが晴れないままストレスが続いていると心のバランスを崩してしまいます。

二重拘束を受けている?強いている?

子どもや部下、パートナーに対して、もしあなたがそれをしている側なら、あなた自身も気分が悪いだろうし、歪みのある思考に気付いて改めていきましょう。

一方、あなたがこれを受ける側なら、一番はその相手から離れることです。しかしながら簡単にそうできないから困っているのがほとんどなはずです。その相手との関係性を見直し、脱出への思考を始めて欲しいのです。安全が確保できる所で、安心できる人に、まずは話してみてください。


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