女の子10・自分自身の病み
・夫婦の病み
・親子の病み
・家族全体の病み
・職場での病み

受け容れがたい病みの部分を抱えながらも生き続けるというのが人生です。しかし、その部分が抱えきれないほど大きくなって、抱えたままでは生きづらさが増すばかり…というところまでくる事もあります。

そんな時、人はそれにどう立ち向かうのでしょうか?

このような「病み」とも捉えられる人生の苦しみを違った角度で捉える思考があります。
それが「創造の病(クリエイティブイルネス)」という考え方です。

これは、「無意識の発見」という著書で知られる精神医学者エレンベルガーが示したものです。日本では、心理学者(故・河合隼雄氏)によって広められました。ここでは河合氏の解説をもとに私なりの解釈をお伝えしていきます。

エレンベルガーが研究の中で目に留めたのは、芸術家などクリエイティブな仕事を遺した人の人生についてです。彼らの過去をたどると身体や心に病を負った後に作風が大きく変わり人生がシフトされた様子が多くみられたのです。
まずは、抱えた病によって生き方が変わるほどの変貌を遂げた人物をご紹介します。

心理学の大家フロイトは神経症、ユングは統合失調症、私たちのよく知るところでは胃潰瘍を患った後「こころ」を執筆した夏目漱石がいます。(その頃の胃潰瘍は、現在のように簡単に治癒する病ではなかったようです。)苦しく厄介に感じられる心身の病を相当なエネルギーを使いながら受け留め創造に繋げた人たちです。

■特別な才能を持った人だけに与えられるもの(病)なのでしょうか?

ここから、河合氏の説く「“創造の病”は誰にも起こりうること」というお話につないでいきます。

自分の内側で起こること、また 一見自分には全く非のない所から降りかかってきた災難であっても立ち向かわなければならないこともあります。例えば 近年の大不況(リーマンショック)。多くの人がストレスを抱えることとなりました。
抱えがたいことが起こった時、人には「逃げる」か「受け留める」かの2通りしかないわけです。そんな時、受け留める方を選ぶことで創造への道が開ける…というのが「創造の病」の考え方です。つらいことが起こっているその瞬間は耐え難いほどの苦しみに感じるけれど、後で振り返るとそれは、人生を拓くきっかけとなるような重要な役割を果たしていることが多いのです。

例えば、あなたが大切な人との関係がうまくいかない時、自分を振り返ることなく相手ばかりを責めていても相手との関わりをより良く進めるための気づきは生まれにくいです。また、不況による給与カットを政治のせいだと文句を言っても道は拓けません。
自らで「新しい自分」を産み出す志向が必要になります。これは、近くで支えてくれる人が居たとしても、決して逃げることはできない自分主体の心の作業となります。

ここまで読むと、ただただ苦しいだけのように感じられるかもしれません。しかし、今抱えている問題に正面から向き合うことが「新しい自分を産み出す作業」だと捉えるとどうでしょう?
創造へとつながるとしたらどうでしょう?

創造って何?

「何を創造するの?」という疑問を持った方へ
答えは「人生の創造」です。

これを読んでるあなたも間違いなく あなたの人生をクリエイト(創造)しながら日々を過ごしています。何か目に見えないつながりによって起こるべくして起こったことと捉えることもできるのです。それを新しい自分へ進化(深化)を遂げるため…と受けとめられると、変化の兆しを見つけられるはずです。

そして、この考え方は「現状がどうしようもなくつらい」という時が活躍のタイミングです。「今の状態は人生をよりステキに拓くための“創造の病”かもしれない」と考え、問題を乗り越える勇気を自ら発露させてみませんか?


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