カウンセラーの気づき一雫(ひとしずく)

清掃スタッフさんへの声かけから人を見る目について考えてみた

time 2025/02/02

清掃スタッフさんへの声かけから人を見る目について考えてみた

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地下鉄のトイレから出る時、清掃されている女性がいらしたので
「ありがとうございました〜」と声をかけると
「ごていねいに〜」というお返事があった。

これまでは、無反応とか、少し頭を下げられるとか「あ、はい」という感じの方がほとんどでした。
でもそれは、声をかけられることが少なくて、面食う感じなのかもしれないと思って反応がなくても気にしてませんでした。

けれど、
今回の明るい「ごていねいに〜」という反応を受け、
声をかけて出る人が多くなったのかな?と想い嬉しくなりました。

清掃スタッフの方に声をかけるのは、私にとって特別なことでありません。
例えば、
スーパーで精算の後に「ありがとうございました」を言うとか、
飲食店を出る時「ご馳走様でした」と言って出るのと似た感じです。

ただ、清掃スタッフさんには少し違った思いがあります。
というのも、
私は20代の時、1年ほどダスキンでバイトをしていたことがあり、清掃スタッフの経験があるからです。

お宅を訪問してハウスクリーニングが主な仕事でしたが、ビル内の清掃を担当することもありました。。
通路や階段を清掃する時、その会社の社員さんで「ご苦労様です」とか「ありがとうございます」と声をかけてくれる人も居る一方、中には私を邪魔そうに見て通る方もいました。清掃していることで通りにくいと感じたのかもしれませんが…。

当時、私を指導してくれていたリーダーが、こんなことを教えてくました。
「清掃の仕事をしているとね、人が見えてくるんよ」と。
30年以上前のことですが、しっかり胸に残っています。

この言葉の意味するところは、その人が醸し出す態度で、その人が相手の何を基準に評価を下しているかがわかる…ということなのだと理解しました。

今日では、大企業で働いているとか、有名大学出身というだけで、評価が高くなる時代は終わりつつあります。そんな中でも人の見る目について、長年の習慣はまだまだ根強いように思います。

社会への関わり方について考える時、能力という表現を使うと「高い」か「低い」かといった評価基準になります。そうして、誰かと誰かを比較する、自分と誰かを比較する。これが誰かをしんどくさせ、自分がしんどくなる原因でもあります。

人それぞれ、生まれ持った資質、年齢や障害に応じた負荷の中で、自分を生かせる働き方ができるといいなと思います。そういう個々人のペースが自然に受け容れられる社会になると、生きやすくて人生を楽しめる人が増えるんじゃないかなぁ…と、清掃スタッフさんとのチョッとした関わりから30年前の教えを思い出し綴ってみました。

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