カウンセラーの気づき一雫(ひとしずく)

「自殺するくらいなら会社辞めたらイイやん」の一言から

time 2016/10/11

「自殺するくらいなら会社辞めたらイイやん」の一言から

「自殺するくらいなら会社辞めたらイイやん」
…と電通の新入社員過労死についての感想を耳にしました。

そのとおり
そうできたら良かったのに…と
心から思いました。

ただ、そこにそうできない事情があったことが想像できます。

新人が会社の要求にモノ申すことができなかったり
その結果
労働時間が長くなり正常な判断能力を欠く状況に至ったであろうこと。
そうして、
極端に視野が狭くなり、自死以外の選択肢が想い浮かばない等いろんな背景があったことが予想されます。

ただ、
そこに至るまでに
自分を守る手立てを身に着けて来れなかったものか…と
無念さを感じます。

自分を守るのは自分です。
社会に出てからは特にそうです。

相手の期待に応える
足並みそろえて人と交わっていくこと以上に
自分を守るために
伝えなければならない思いを
きちんと選択して
適切に表現する。

これができないと
自死に至ることがなくても
人生が人任せになったり
生きてる感覚が希薄になったり
日々を楽しめない自分が露わになることもあります。

今回の事件は
上司のパワハラもあり
身動き取れない状態になったのかもしれないけれど、そこに至る、未だ入口の段階で頼りになる誰かに相談したり、心理的に追いつめられることを防ぐ発信をして欲しかったです。

ただただ甘えた言葉の垂れ流しは頂けませんが

「伝えること」と

「伝えずに留めておくこと」を選択することの重要性を感じます。

伝えると決めたなら
それをどう表現するのかに知恵を遣う。
これが叡智を持つ私たち人の成せる技かな…と。そして
その大切さを私たち親は
我が子に事あるごとに
いろんな形(言葉・背中)で伝えなければならないのだと思います。

また、こんな苦しみの中で湧く感情を分かち合い一緒に考えさせて頂くことが私の生業とするところかな…と改めて感じた一件でした。

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