2019/06/13

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「これをしてたら幸せ…と思えることはある?」
近況うかがいのLINEの中で、友人へこんなふうにたずねてみた。
返ってきた答えは
『最近は「習慣化」していることがいくつかあって、それをしているときは、「静かな幸せ」やな。』というものだった。
そして、日々のルーティンワークが続けて書かれてあった。
朝の英会話動画の視聴やピアノの練習など、時間を決めて継続されている様子が伝わってきた。
私の心に止まったのが「静かな幸せ」というフレーズ。
彼女は60代、興味を持ったものには積極的にトライする人。そんな生き方を続けてきた結果、顔が広く、誰がみても行動的な人…と私の目には映っていた。
行動範囲も広く、「静か」というよりアクティブな印象が強い。
でも、
この「静かな幸せ」という表現には、彼女の丁寧に生きる人生への向き合い方がうかがえて、納得もできた。
表面的に華やかだったり交友関係が広い人は、いろんな所に顔を出して人目を引く動きが目立つが、それはその人の一部なんだと思う。
丁寧に生きるというのは、私にとって、
「焦らず、自分のペースで着実に進む様子を連想させる。
目まぐるしく変化する世の中に足を取られず、
年齢を重ねたことで加わる負荷も考えながら、
自分の歩幅を意識しつつ日々をおくる。
これまでも彼女の言葉の端々から感じられたことだ。
焦らず丁寧に日々過ごすことは、私の大切にしている過ごし方とも重なってくる。
私自身は、日記やスケジュール帳とは別に、2022年から「やることリスト」をつけている。スプレッドシートに1年分が一気に見渡せるようにしたものだ。
2023年からは朝昼晩の食事も入力するようにした。
夜寝る前、翌日に「やること」を入力し、済んだらチェックマークを入れる。
毎日4行目までは、毎日同じ内容で、朝7時までにこなすルーティンワーク。
例えば、
盲ろう者通訳介助に必要な指点字練習とか、他に手話関連で指文字練習や手話ニュースを見たり、5分間のニュースを読むアナウンサーのシャドーイングなど。地味すぎて、成果が出ているか?なんてわからない。こんなことしてて効果あるんかいな…と思いながらも、完全に習慣になっている。
ささやかなことだけど、友人が言う「静かな幸せ」に該当するなぁ…と感じたのだ。この地味すぎるルーティワークも3年以上続けると、やらなくては一日が始まらない感じ。私が心身共に健康に生きるための支柱になっているような気がする。
他人に評価されなくても、目覚ましい成果が感じられなくても、地味に続けていることの中にこそ、頑丈な背骨なって自分を支えてくれているものがあるのかもしれないと…友人が話してくれた「静かな幸せ」から感じた。