2019/06/13

立命館大学で開催された大人の発達障害についての
研修に参加しました。
大人の発達障害については
ここ最近でずいぶん知られるようになったけれど、
15年前には専門書は2冊しかなかったようです。
それも訳本。
いろんな書籍を読み、研修も受けたけれど
今回の研修が障害の辛さ、支援のコツが
伝わってくるものでした。
中でもこの部分が胸に刺さりました。
多くの支援者は
「発達障害についてわかっている」と思っているが
「当事者の困難さが見えていない」とは思ってない。
症状には多様なグレーゾーンがあって、
百人百様の困難さが在ります。
大成功するほどに才能を生かしている人や
TVに出てカミングアウトし売れている人、
一見、障害など感じさせないけれど
内側では生きづらさを強く感じている人、
障害の傾向が強いことから仕事に就けない人、
…など本当に様々。
一見障害を感じさせない人については、
受診しても「誰にでもあること」等と
ドクターから言われることもあると聞きます。
このように
語ってもわかってもらいづらい症状を
持っている人は辛いです。
病院で受診して治す…というより
環境に適応するための策を一緒に考え、
工夫しながら過ごす術を見出す必要があります。
本人に無理を強いるような
理解度の低い発言は「見えない障害」を悪化させます。
私自身、もっともっと分かりたいという気持ちが
強くなった研修でした。