イメージが気分の鍵を握っている理由

気持ちが沈んでいる人には特に最後まで読んでいただけると嬉しいです。

最近 「イメージ」という言葉を用いた表現が頻繁遣われています。「イメージ療法」ということばもずいぶん浸透してきたと思います。

ポジティブなイメージを描くと良いというのは、誰もがいうこと知っていることなのですが、どうしてそれが私たちに良い影響を与えるのか?ということまではあまり解説されていません。女の子4

なんとなくいいのだろう・・・という感じの方も多いと思います。

そこで、イメージのメカニズムを私なりに解説します。

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まず、今 ちょっとした実験をお願いします。(^-^)

イメージの中で、まず鮮やかな黄色いレモンを用意します。そのレモンを少し厚めの輪切り(約7ミリ)にします。輪切りのレモンを半分に折って口の中に入れ、強く噛んだところをイメージしてみてください。

たぶん 多くの人が唾液が出そうな感じになったと思います。

このようになるのは当たり前です。梅干でやっても同じことです。多くの人が知っています。これは何が起こっているかというと、現実でないことだけれどリアルにイメージすることによって体が反応したことを意味します。

このことを証明する実験をご紹介します。

MRIができる前には、サルで実験されました。まず2匹のサルの脳に電極をつなぎます。そして、サルAの手を固定した状態でサルBが手の指を動かしているところを観察させます。すると、動けないサルAは、手の指を動かしているときに反応する脳の部分が反応(酸素量・血流量の増大)したのです。このようなことを現在は機器を使って人で実験できます。(ブレインイメージング法)サルと同じ結果になりました。

これは他人の行為を観察している時に、自分がその行為をしている場合と同様に活動するニューロンが存在するという発見でした。このニューロンのことをミラーニューロンといいます。

まさに鏡のような役目をしてくれるわけです。

視覚・聴覚を使ってリアルにイメージすることにより、それがまるで我が身に起こっているかのように体は反応してしまいます。人として生まれた私たちは、このような神経ネットワークを備えてこの世に存在していることになります。

あなたにもこのような経験はりませんか?
悲しいことをリアルにイメージして、そのことがまだ起きていないにもかかわらず涙が出てきた。また、明日のデートでの彼の反応を予想してワクワクしたり、また逆に不安になり食欲が落ちたことなど。

イメージというのは、上手に使えば良い反応を手にすることができます。今まであなたが無意識の内にネガティブなイメージで心身に辛い反応を引き起こしていたのなら、この実験を思い出してください。そして、イメージをポジティブな内容に変えるという選択ができれば、脳内の気分を司る部分が変化します。

気分を司る脳についてはコチラを参照ください⇒気分は脳で作られる

参考文献:神経心理学(八木文雄)


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