話しを聴くという態度が相手に伝えるもの

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身近な家族どおしで 相手の話をよく聴こう。
話を聴いてあげることで愛する気持ちが伝わります♪

子どもの心を開くポイントは?

「うちの子ってなに考えているのかわからない」「子どもが何も話してくれない」と悩んでいる保護者の方は多いと思います。それは、子どもが話したいと思っていても、大人が話しにくい雰囲気を作っているからかもしれません。

次のようなことに気をつけて聴くと、子どもは進んで話すようになりますよ。

1:目を見て聴く
子どもの目をきちんと見て聴いてあげてください。
家事をしながら、パソコンをさわりながらなど「ながら聞き」は禁物です。

2:笑顔で聴く
厳しかったり、いらだった顔でいると、話そうという気持ちがしぼんでしまいます。
笑顔でおだやかに聴いてあげてください。

3:あいづちに感情をこめる
感情をこめて「へぇ~、そぉ~」「それでぇ?」「あぁ、なるほどぉ」「ほぉ」とあいづちを入れながら、「もっと聴きたい!」という姿勢で関心を持って聴いてあげてください。子どもに対しては、少しオーバーかなと思うぐらいにしても、子どもの側は違和感を持つことは少なく、機嫌よく話してくれることが多いです。

4:相手の言葉を繰り返す
子どもの話に対して質問したり、助言したりせず、子どもが言ったことばをそのまま繰り返してください。
例えば、子どもが「今日は、先生にほめられたんやで」といったら、「そうか、先生にほめられたんやぁ」と返す。ただ繰り返すだけでいいのか?と思われるかもしれませんが繰り返すことで、話をちゃんときいていることが子どもに伝わるのです。

質問攻めにするのではなく、子どもの感情に耳を傾けること

心に留めておいて頂きたいのは、子どもが学校から帰ってきて、初めて顔を合わせた時に「今日はなぁ…」と真っ先に話す内容は一番聴いてもらいたい話なのです。その時に「ちょっと待って、あとで…」といわず、なるべく向き合って聴いてあげて下さい。いろいろ忙しいと思いますが子どもの話は長くて 15 分くらいで終ります。その 15 分を惜しまずきっちり聴いてあげたら子どもは話しを聴いてもらえたと実感し、心の安定につながります。その時「それは誰が?」「あなたは何を言ったの?」と質問攻めにするのは待って下さい。
状況説明を求めるのではなく、「その時のあなたの気持ちはどんなだったの?「どう感じたの?」と気持ちを汲み取ろうとする姿勢が大切です。「悲しかったんやね」「腹が立ったんやね」「恥ずかしかったんやね」と応えて、感情をわかってあげましょう。子どもが「ほんまは悔しかってん」
など、ポロッと感情を打ち明けたら、まずは傾聴態度の合格です。
子どもにとって、話を聴いてもらうこと以上に大切なことはないといってもいいでしょう。「あなたのことを愛している」と口で何度も言うより、話を聴いてあげれば、子どもを愛している気持ちが一番伝わりますから。。。

上記は堺市人権啓発冊子に掲載されたものです。
人権冊子
人権啓発冊子「しあわせを目指して手をつなごう」第 38 集(編集:堺市・堺市教育委員会)より
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