2019/06/13
ETV特集のアンコールで
「それはホロコーストのリハーサルだった:T4作戦 障害者虐殺70年目の真実」がオンエアされました。
殺されるべきでない人たちが政策として殺害されたことについて先ごろドイツの精神科医から正式謝罪がありました。当時、声をあげる余地があったにも関わらず見過ごしていた市民についても語られていました。
私たちは大きな力に抗うことができず、されるがままに生きなければならないという背景も確かにあります。そういうことも踏まえ、オンエアの中でこんなコメントがありました。
「命の価値を尊重しなくなると人を殺せてしまう。
これは過去の歴史ではなく現在にもつながっている。
私たちは人間を改良しようと考えるべきではない。
社会の中に 病、障害、苦悩、死が存在することを受け入れる。
こういった意見が少なすぎる。
命に関する問題に直面したとき、
他人の価値観に振り回されていないか?
それがもたらす結果まで想像できているか…と自分に問う必要がある。」
—————–
T4作戦(安楽死政策)を中止に導いた司教フォンガーレンの説教
「貧しい人 病人 非生産的な人 居てあたりまえだ。私たちは他者から生産的であると認められた時だけ生きる権利があるというのか。非生産的な市民を殺してもいいとう原則ができ 実行されるならば我々が老いて弱ったとき 我々も殺されるだろう。非生産的な市民を殺して良いとするならば、いま 弱者として標的にされている精神病者だけでなく非生産的な人 病人 傷病兵 仕事で体が不自由になった人、老いて弱ったときの私たちすべてを殺すことが許されるだろう」
▼見逃した方、この動画で全編ご覧になれます。