2019/06/13
貧しい家庭で育ったからと言って暗い子どもに育つわけではない。
裕福な家庭に育ったからと言って優しい子どもに育つわけではない。
では、家庭環境って
何なの?
もちろんその家の経済状態も大きいけれど、
それよりも大きいのは、雰囲気だと思う。
そして、その雰囲気にもっとも大きく影響するのが母親。
野沢直子の綴った文章(笑うお葬式)に
大きく頷きました。
「子どもの記憶の残り方というのは母親のプレゼンテーションの仕方で随分変わるものだと思う。」
これについての解説は
「母親が悲惨だと言っていれば、それは“悲惨”であり、母親が笑っていれば、それが例え悲惨な状況でも“悲惨”ではなくなる」
本当にその通りなのだと思う。
母親の醸し出すものが子どもに伝えるものは絶大です。
その後にこんな内容が続いていました。
「不幸な状況でも母親の笑顔で育てられたことで不幸だという認識がなかった。そして、彼女(野沢)を人生を幸福で彩ってくれた最大の要因は「母からの最高の贈り物」だったという」
破天荒な夫に振り回された彼女のお母さんが父親のことを「パパはすごい人。絶対に成功する」と言い続けていたそう。そして、浮気に次ぐ浮気、突然の失踪にも笑顔で家庭を守った…なんてすご過ぎる。
ドラマなどでは描かれたりするけど、
本当にそんな人居るんだぁ…と言葉がでない思いで読み終えました。
文藝芸人の中に綴られた野沢直子の「笑うお葬式」
すぐに読める短い文です。
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