心理カウンセラーというと何だかよく分からず、怪しい雰囲気をイメージされる方がいらっしゃるかもしれません。実のところ怪しい感じを受ける人も多いという話をよく聞きます。カウンセリング料金をチケット制でまとめて徴収するとか、話しを聞かないとか、説教をするなど一部の人たちの行いからカウンセラー像がゆがんで伝わっていることもあるようです。
カウンセラーのキャラクターによって相性は違うと思うのですが、それ以前にカウンセラーとして外れた人間性の持ち主でないかどうか見極めておく必要もあります。「こんなカウンセラーは嫌」をキーワードにネット検索してみると、まじめなものから写真付きで面白いもの(なかなか的を得てるものも)あったりします。
下記は、私がクライエントなら相談したくないカウンセラー像です。
悩みを抱え、更にカウンセラー選びに時間を費やすのは大変だと思います。しかし自宅から近いから…という理由だけ選んでしまうのではなく、しっかりした目で選んで欲しいのです。
抱えている問題の原因探しに終始する。
原因を突き止めそれを取り除くことで問題解決!・・・という比較的短期で終了するケースなら意味あることかもしれません。しかし、カウンセリングの目的は、ものの捉え方が変容したり、考え方の幅を広げたり、カウンセリングを受けることによって気づきを得て自己成長につなげることです。
なぜ?どうして?・・・と原因だけに終始しても心が解放されることは難しいと感じます。
「お気持ちわかります。」とすぐに言う
相手の気持ちを本当の意味で理解するのはそんなに簡単ではありません。私自身相談者の話をお聴きしていて「こういうことかなぁ?」とイメージしていてもよくよくお聴きするとニュアンスの違いを感じることがあります。しっかり聴かせて頂いた後で「あぁ、、、そういうことなんですね。わかりました」ということはあっても、話を聴いてすぐ「わかります」ということは稀だと感じます。
クライエントを怒る
カウンセラーの意に沿わない発言や一般常識から外れたことをしている相談者に対して叱る、怒る。
常識から外れていたり、たとえそれが悪行であってもカウンセラーは怒ったりはしません。
相談者がそういう言動をとるのは、その人の何かを守るための手段であることが多いからです。カウンセラーは、それが何なのかを一緒に考えてゆき、その人自ら気づきを得て自発的にその言動がなくなる方向へ歩みだすサポートをします。
次回予約に対する決定権を持つ
「次回は1週間後です」とクライエントの意思はそっちのけにする。
相談者の中には悩みがあるゆえに自己決定が難しい方もおられます。カウンセラーに言われるがままになる怖れもあります。それにつけ込み次回予約を取らせるのは言語道断です。この方は通ったほうがいいなぁと思う場合は「少し通われたほうがいいと思いますが、いかがですか?」とクライエントの意志を尊重した表現が必要です。
次回予約日までに「困ったらいつでもメール、電話をしてください」などと言う。
そして、そのメール、電話が有料だったらもっと恐ろしい。カウンセリングは次回のカウンセリングまでの実生活も含めカウンセリングなのです。カウンセラーと話したことを日常の中で思い出し、思いを巡らせ考えを改めたり、気づきを得たり、新しい発想がうまれたりするのです。そんなこと関係無しにカウンセラーにメール、電話をしてしまうのは来談時のカウンセリング自体にの有用性が低くなります。
カウンセリングを受けた経験がない
時々「最近カウンセリングを始めたんです」という人に会います。
そして、話しを進めている内にまだ1度もカウンセリングを受けたことがない、、、ということを聞いてビックリすることがあります。ラーメン屋さんになるには、まずいろんなラーメン店をまわって味の勉強を、エステティックサロンを開くなら、いろんなエステティシャンから施術を受けます。なのにどうしてカウンセラーになるのにカウンセリングを受けてないの???不思議です。