青にまつわるお話

青のお話

赤が交感神経を刺激するのに対し、青は副交感神経を優位にします。つまり、気持ちをリラックスさせてくれということです。心を落ち着かせ、脳波をアルファ脈の状態へ導いてくれるありがたい色なのです。青は、色の中で最も冷たい色と言われ、色そのものには温度がないにも関わら ず、青の持つ波長が実際に体温を下げる作用があることは実験で確認されています。夏には、インテリアもブルー系にまとめ涼しげに演出するのは、最もなことですね。

心に及ぼす青の影響

青を象徴する言葉として「理性」「常識的」「堅実」など感情をコントロールする、または抑制するというような左脳が使われる心理状態です。左脳は言語をつかさどる働きがあります。言いたいことも言えず自分を抑える事が続くと、人は青を求めるようになることがあります。心理学的に言葉とノドは関係が深く、言いたいことが言えないストレスがノドに現れることは少なくありません。病院で診てもらっても特に原因が分からず、長期間トラブルが続くようなら一度自分自身の心の状態をふり返られてはいかがでしょうか?

初めにも書きましたが、青は涙をも連想させます。この涙で面白い実験報告があります。「涙を流す」という行為を皆さんはどんなふうにとらえるでしょうか?嬉し泣きは別として、悲しみの涙というのは、なんだかマイナスのように思われていませんか?実験では、副交感神経が優位に立つという瞑想 れます。心に正直に芽生えたマイナスの感情は、気づいた時に外へ出してしまいましょう。男性の涙はタブーのように言われますが、男女を問わず、心身のバランスを取るためには排泄行為というのはとても大切です。少しでもよいので自分一人の時間をとって涙を流す、気になる色を思いっきり塗ってみる…など自分自身をいたわる時間をつくりましょう。これは、贅沢で特別な時間ではありません。人間が人間らしく毎日を楽しく生きる為の大切な時間です。

補色関係

補色というのは色相環上で反対側にある色の事です。青に対してはおおよそ黄色がそれに当たります。2月号でも書きましたが青が左脳を活発にさせるのに対し、黄色は右脳を活発にさせます。私がしているカラーカウンセリングでも青を塗られた方が同時に黄色を塗られるケースがよくあります。黄色の不足が「不安」を、青の不足が「混乱」を示すように相互関係が考えられます。左脳と右脳のバランスを取るためにこんな現象が起こるのかもしれません。「理性」と「感性」、「知識」と知恵」、「大人っぽさ」と「子供っぽさ」をこの補色配色でバランスを保つのに役立ててみては・・・?