苦しみから脱出する

子ども-2どうしてこんな状態に苦しまなくてはならないのか?
どうして?ドウシテ?・・・と

同じような苦しみがパターンになっている…と感じられるなら、その時に行われる心の動かし方は、あなた自身を守ってくれていることが多いのではないでしょうか?つまり、後々苦しみの元となるような言動であっても、その瞬間(短時間)は、嫌なことから逃れられているということです。

どんなに苦しい感情を生み出す心の向け方であろうと、これはその人を守るためにやむなくついてしまった心のクセです。その時の状態とどうにか折り合いをつけて自分を保つためについたクセなのです。

今もその術(心のクセ)が必要でしょうか?

使い続けることで習慣となった心のクセは、すでに必要なくなった現在でも相変わらず居座り続け、苦しみの原因となってることが多いのです。自分を何からどう守ろうとしたのかを思い出すことで、現在のクセはもう必要ないのだと確認することができます。原因に納得し、習慣を絶つ意識を持つことで、それは不要な「思い込み」であったことに気づいていきます。

苦しみの素たち

■自信がもてない

自信が持てないのは、自分が信じられず他者に依存する状態です。つまり、周囲の様子や相手の顔色に必要以上に敏感になり合わせてしまうことです。その傾向が強いあまりに自分自身への配慮を忘れ、自分の本意を無視してしまう。そして、偽りの自分を前面に出す生活を送っている。
参考ページ⇒自信を育てる

■自己嫌悪してしまう
してしまった言動、できなかった現実から目をそらすための方法。
完璧、完全を求めるがゆえに「始められない」「言い出せない」「先延ばしにする」。成長過程で完璧を求められ、それが強く心に刻み込まれた結果かもしれません。そして、もうひとつ、完璧主義的な人の中には自分が自分に完璧を求めているなんて気づいていないケースも多いのです。「先延ばし」にすることが完璧主義的という傾向に結びついてるなんて思いもよらない人も多くみえます。

■親しい関係が築けない
・近づくことで他人に自分を明らかにしなければならないことへの恐れ。
自分を知られることで他人に否定されたり、嫌われることを恐れて無意識の内に逃避している結果なのかもしれません。明らかにはできない何かを長い間抱えていた経験からついたクセなのかもしれません。
・べき思考が強い
「こうあるべき!」「こうするのが当たり前だ」「これが常識でしょう」と自分の中のルールが強すぎて他人の意見に耳を傾けるのが難しい。さまざまな価値観と折り合いをつけたり、すり合せる過程で人間関係は深まっていくことは分かっているが実践できない。

■ リラックスすることに罪悪感を感じる
自分の時間を楽しむことに罪悪感を感じたり、いつも何かに急かされているような感覚があり落ち着かない。これは、「こんな自分ではいけない」「もっと頑張らなくては」という衝動がいつもそばにあります。「しっかりしなさい!」「もっとがんばりなさい!」など…表現は違っても身近な存在から実力以上のものを求められ続け、それが当たり前になっていたのかもしれません。

まとめ

他にもたくさんの苦しい状態があると思います。そのどれにも共通するのが、「ありのままの自分で良いのだ」と思える力の低さです。「このままの私でいい」と思えない状態というのは、どんなに辛い状態でしょう。逆に「人より勝っていなくてもいい」「要領良く生きられてなくてもいい」「こういう自分でも まあいいじゃないか…」とありのままの自分にオッケーを出せたら世界がどんなに違って見えるでしょう。

今のままで努力は無用…というのではなく、まず一旦はこのままの自分を受け止めなければ、階段をのぼれないということ。自分にNGを出すことはその階段のステップを崩し、のぼれないようにしているということ…それを知ってください。人と比べることはない、昨日の自分よりほんの少しでも前進できたらOK!もっと言えば、前進できていなくても、このような考え方を意識しようとしている自分に「いいぞ!」と自分に声をかけませんか?
そんなあなたを支えるための考え方はこちらを参照なさってください。
自分らしさを支え、育てる存在child-10-1


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