生きるとは…を具体的に

人生

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「生きるとは」について思い巡らせる時というのは、イキイキ活動できていないことが多いです。物理的か精神的、またその両方で引きこもっている自分を感じ、今を生き切れていない状態です。

「生きる」というのは、「表現する」こと

表現して、そのことへの反応を感じることで自分を知ります。
一人っきりで自分を深掘りしても、それは自分の中の自分でしかなく、要するに井の中の蛙です。

表現するための準備期間として一時期エネルギーを蓄えるための引きこもりならいいでしょう。しかし、その期間が長くなり過ぎるとエネルギーは漏れて溜まりにくくなります。引きこもるのなら心の充足を求め、豊かに広がる自分を感じるために引きこもるのだ…と意志ある選択をしたい。

人生に背を向けるための引きこもりではなく、充足のため…と意識できる選択なら、人生の歩き方の一つとしてアリなのかもしれない。

表現ってなに?

「表現なんて、そんな大それたこと!」…と思いましたか?
ここでいう「表現」は日々の営みの中のささやかなものです。

カウンセリングをしていると、口数の少ない方の中にある傾向を感じます。
それは、人との関わりは少ないけれど対人以外で表現行動をなさっているということです。

「気持ちを絵にしてきました」
「誰にも見せないけど 消しゴムハンコを作っています」
「ノートの端っこに漫画を描いています」
「地面近くにカメラを置いて撮っています」

人は表現せずには居られない生き物です。

ご本人は大したものと思っておられないようですが、そのどれもが見せて頂いた私の心がトキメクような作品です。

誰かの前でポ~ン!と太鼓を叩いてみる
誰かの前でギターをポロン…と爪弾いてみる
誰かにちょっと美味しいものをつくってみる

「私、お料理が下手なの」…という方
買ってきたお惣菜を心を込めてステキに盛り付けることも表現の一つです。

自分の考えで動く

じょうず・へたは関係なく自分流に表現してみる。
他人の評価は横に置いて、
まずは自分で考えやってみる。
これなくして生きているとは言えない。

食べて、寝て、指示されて動く
この状態は呼吸をしているし、外見上、生きていると認識され、確かに生存はしています。
しかし、ここに自分で考えた表現が入っていなければ生きているとは言い難いということです。

ことの単調さ・複雑さは関係ありません。
そこに心ある思いが宿っているかどうかが生きているか否かにつながります。

意志のない選択は、無意識のうちに瑞々しい人生を翳りの方向へと侵食します。
意志のある選択は、たとえ失敗に終ることがあっても成長する人生を創造します。


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