自分のペースで歩く

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インターネットの普及によってこれまでのどの時代よりも高速でいろんな情報が行き来しています。
そんな流れに対しての疲れや危機感からかスローライフ、スローフードが叫ばれて久しくなりました。「田舎暮らし」「貸し農園」なども流行っています。

「人間らしく生きること」と「土」が結びついた結果のように思います。「地に足をつける」という言葉が示すように大地と繋がっていないと人はどこか不安定になるようです。

社会の流れに沿って生きていることで周囲のペースに振り回され、浮き足だってしまう。それが自分を見失わせるようなら改める意識も必要です。

あなたのテンポ感じられていますか?

田舎暮らしに憧れても、農作物を作る農家さんの実情は、スローなどではなく早朝からの労働は時間が勝負です。都会人がイメージしているようなものとは違うはずです。農作物は、種まき、天候、収穫のタイミングなどに気を配り、やっと得られる貴重な実りなのです。

そう考えると、地に足ついた歩みというのは憧れに飛びつくのではなく、自分に程々な速度を意識できるというところにあるのではないでしょうか?
周囲の風向き、速さに巻き込まれないように自分のリズムを刻むためには、やはり自分のテンポをまずは知っている必要があります。他人の生きるテンポに合わせていると、いつか無理がきます。そして何より、自分のテンポがつかめると他人に合わせようと焦っていた時よりもことはうまく運びます。

心地よいテンポをつかむことは一朝一夕とはいきません。
しかし、そのテンポを見つけようと意識していることで自分らしさが少し見えてきます。

時代の刺激を受け、程よく揺らぎながら、自分のテンポを失わない。そんなふうに居るのは少し勇気がいるかもしれません。

ざわざわ、もやもやする…など、リズムがつかめない時こそ、それを自分の内側に意識を向けるためのチャンスと捉えることもできます。焦って実り少ない雑務にバタバタするより、何もしない時間をつくってみる。そしてひとりになり(物理的・精神的に)自分のペースをつかむ意識を育てることが大切です。

ひとり静かに目を閉じて自分の身体の状態を感じてみてください。肩に力が入っていませんか?


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